民間の病院ではなく、都道府県立や市町村立の病院などで働く看護師を公務員看護師と呼びます。
公務員看護師はそのほか、各自治体の保健所や公立の看護学校などでも働くことが可能です。
それでは、民間の病院で働く看護師と、公務員看護師の間にはどのような違いが存在するのでしょうか。
たとえば、公務員看護師を選ぶメリットの一つに、給与の問題が挙げられるでしょう。
民間の病院で働く看護師と比較すると、年収で30万円~50万円ほど公務員看護師の給与水準が高くなっています。
特に、ボーナスが民間の病院よりも高いケースが少なくありません。
さらに、公務員看護師は休日をしっかり取れる傾向にあります。
1週間の勤務時間をオーバーすると、現場責任者への罰則があることから、休日が取得しやすくなっているのです。
加えて、研修制度が整っているので、初めての職場でも安心して働けるのもメリットの一つと言えるでしょう。
ただし、公務員看護師にはこうしたさまざまなメリットがある一方で、注意しなければならない点もあります。
その注意点の一つが、ダブルワークできないことです。
これは公務員が副収入を得ることが禁止されているためで、当然ながら公的な機関に就く公務員看護師も禁止されています。
また、公務員は雇用保険に加入できないので、失業したときに失業手当が得られないことも注意点に挙げられるでしょう。
このようにメリットだけでなく、注意点も把握したうえで公務員看護師として働くかどうかを検討することが大切です。